黙示録と聖職者
聖書の一つにヨハネの黙示録というものがある。
黙って示したから黙示。うーん、よく判らん。
内容はもっとよく判らない。
第一の御使いがラッパを・・・ 青い馬が・・・ 川の三分の一が苦くなり・・・
1000年の後、神と悪魔の最終戦争(ハルマゲドン)が起こり、神側が勝利する。
神を信じるものだけが、天国で平和に暮らせる。という話。
これが書かれたとされる2世紀は、キリスト教がローマ帝国の国教となる遥か前。
キリスト教が迫害されていた時代。教徒はキリストを信じるユダヤ人。
ローマ人からは危険視され、古いユダヤ教徒からは異端視される。
苦しむ人々は、現実逃避のため、世界の破滅と自分たちだけの再生の話を書いた。
「神を信じる者だけが、最後には幸せになる」という教えは、キリスト教の 勧誘や
宣伝でよく聞く言葉だ。信じないと地獄に落ちる。
布教の手段として他の宗教も同じようなことを言っているので、まあいい。
しかし、黙示録によると、信じる者が全て救われるという訳ではない。
人数は14万4千人。しかも、童貞に限る。
つまり、世界中の殆どの人は救われない。
これでは信者を増やすことができないから、現在の教会は言う。
14万4千人は実際の数ではなく、多くの人のこと。
童貞は清らかな心の持ち主のことで、女性も入る。
そもそも、黙示録のこの記述には触れないようにしている。
しかし、少なくともカトリックの聖職者はこれを信じているはず。
彼ら(男性だけ)は生涯独身を貫く。女性と交わりを持たない。
最後の審判の日に自分だけは救われることを信じて。
でも、カトリック教会内における男児への性的虐待はよく聞く話。
女とはダメだけど男同士ならしてもいいのか?