ペダルから始まる話
20年程前、近所の歩道橋に、ある交通標語の横断幕がかかっていた。
「かけようブレーキ、心とペタル」
ペダルではない。ペタルである。
当時、年配の方の中にそういう言い方をする人がいるのは知っていたが、
文字で見たのは初めてだった。
チェックをすり抜けてしまったんだろう。
何故、年配の人がペタルと言うのか判らないが、
PEDALと英語表記で考えると間違えようがない。
”ped”は足を表す。これが付いた英単語はいくつかある。
pedicure:ペディキュア
pedestrian:歩行者
面白いのが、centipedeという単語。Cent+Pedeで、後ろのPedeは足。
前のCentはパーセントのセントと同じで百を表す。Century=世紀(百年)も同じ。
つまり、centipedeは”百”+”足”で、百足(ムカデ)の意。
日本語と英語が同じ成り立ちというのが大変興味深い。
横断幕は、しばらくして見たら「ペダル」に変わっていた。