宗教の役割
子供の頃から、宗教的なことに興味があった。
そして知れば知るほど宗教が嫌いになり、信仰心を持つことはなかった。
宗教の役割とは何であろう?
宗教は科学と同じ機能を持っていた。
それは、様々な事象を説明する機能。
特に、人間が不思議と感じる事象。それが起きる理屈が分らない事象に対して。
太陽は東から昇り西に沈む。毎日繰り返される。
それは、太陽神ヘリオスが馬車に乗って空駆けるからだ。
水死しかけて生還した人が、「ずっと前に死んだ祖母が現れた」と言う。
それは、きっと死後の世界に行きそうになったのだ。
科学ではこう説明する。
地球が太陽の周りを自転しながら回っている。
脳への酸素供給が減ると脳内物質が分泌され、側頭葉の記憶野を刺激して、
古い記憶がよみがえる。この現象は体温が低いと、より起きやすい。
同じ事象を違う視点で説明している。
冬に草木が枯れるのは、ペルセポネが冥界にいる4ヶ月間、母親のデメテルが
悲しんで閉じこもるから。
世界中に多くの言語があるのは、人間が天に届く塔を建てようとして神の怒りを
かったから。
神の子孫である天皇が人間と同じ寿命になったのは、イワナガヒメを帰したから。
・・・
元々の宗教の役割は科学と同じ。